最近天気のいい日がしばらく続いている。
雨がパラリと来るときもたまにあるけれど、それさえ許せちゃうくらい天気のいい日が多い。去年の夏の記憶を手繰ってもこんなに天気は良くなかった気がする。うれしいことだ。
イギリスに住んでいると太陽が人間にとってどれだけ大切かを思い知らされる。ビタミンも作るしね。

で、天気がいいせいか街に出るとちょっと不思議な人を見かけることが多くなった。日本では「春になると・・・」ってやつだが、こっちではどうも夏のようだ。
この間は道端(ちょっと広場みたいになっていてベンチがある)で気持ちよさそうに大声で歌っている男の人を見た。この場所、傾斜を平らにするために段差を設けてあるところで、端に立つとちょっとした舞台にいる気分になれるのだ。はじめは歌も結構上手だし、よくいる大道芸の人かと思ったのだがどうも身なりや小銭を入れる箱などを置いてないことから普通の人らしい、ということがわかる。歌詞を全部覚えて無くても勢いで歌いきっていた。懐メロ系が好きなようだ。

そして続けて次の日の職場でちょっと変わったお客さんと遭遇。10代後半か20代前半。その日は2階で仕事をしていたのだが、1階からスタッフを一人伴って上がってきた。何か探してほしいものがあったらしい。それが終わると今度は私に下着(パンツ)のサイズを探してくれと声をかけてきた。サイズを聞くと16だというのでLサイズ(それでもちょっと小さいくらい)だな、ということでそっちを勧めるが「いや、それじゃ大きい」と言い張る。女性のお客さんの場合、こういう状況で「いや、どう考えてもそっちじゃ小さいですよ」とは言いにくい。Mサイズを手に立ち上がる彼女。また色々なところを物色し始めた。
私の役目は終わりかな、と今までやってた仕事に戻る。すると遠くで声がする。おや?と振り返るとまた彼女だ。私に向かって何か言っている。が距離があって聞き取れない。「Sorry?」と私が近づこうとした瞬間、なんと彼女は振りかぶって持ってたパンツを私に向かって投げてきた(!)
私の足元にコロコロ転がるパンツ。
一瞬のことで私は目が点状態。向こうは黙っているのでとりあえず「い・・・いらないんですか?」と聞く。
「うん、やっぱりいらないから戻しといて」
と言うなりさっさか立ち去る彼女。
び、びっくりしたよおおおおおおおおおおおおおおおお。

後で同僚にその話をしたら、
「ああっ!そのお客さん下で支払いするときマネージャーにお金投げてたわよ」

夏だからだなぁ、きっと。知らんけど。