aa56f96b.gif朝食にヘリング。おいしいなぁ。パンとも合うのだね。
離れた席に日本人カップルがいた。なんとなく雰囲気が「新婚です」という感じでほほえましかった。席を立つときも手をつないでたし。2人に幸あれ。

日曜日はどこもしまっているところが多いので、どうやって一日つぶしたものか、と思っていたのだが、オットの提案で電車でスウェーデンへ行こう!ということになる。
コペンハーゲンからスウェーデンの町Malmoまでは電車でたったの30分。国をまたいで通勤している人も多いと聞いた。
空港から市内への電車でも感動したのだが、北欧の電車、めちゃくちゃきれいだ。そしてものすごくスムーズで、するすると進む。自転車と一緒に乗り込める車両もちゃんとあって、各シートに小さなゴミ袋もついている。床にごみ一つ落ちていないし、イギリスとの違いは歴然。イギリスの電車はものすごく古いものが多く、しかも線路もきちんと管理運営されちゃいないので、乗り心地も悪い。ガタガタガタガタ・・・どかっ・・・ドカーンッ・・・ガタガタガタガタ・・・という感じで進む。そして車内は紙くずやお菓子の袋なんかが散乱していて「これで先進国とはよく言えたもんだ」と言いたくなってしまう。

そして私たちが乗った電車では検札がなかった。駅には改札口もないので、キセルし放題?もちろんちゃんと目的地までの切符は買ったけれど。友人が乗ったときはちゃんと検札があったといっていたから、全くしないわけではないんだろうし、人口の多い首都圏内で毎回するわけにもいかないのだろうけれど、これってつまりは人々のモラルに寄っているところが大きいということだ。
そう考えると、コペンハーゲンでは歩行者がたとえ車が一台も通っていなくても赤信号では止まって待っている(無視してわたっているのは皆観光客)ことに気がついた。
国民性なのか。この辺はデンマークがイギリスほど多民族国家ではないことにも関係している気がする。ある人の常識が別の人の常識であるとは限らない、ということが他民族間では頻繁に起きるからだ。集団内で共有できる「常識」が多ければ多いほど集団の統率は取れるし、個人も「周りの目」というものを気にするようになるのだと思う。それが良いのか悪いのかは別問題。

コペンハーゲンでは私たち夫婦は少し目立っていた。観光客でごった返すエリアは別として、地元の人たちが多い場所では視線を感じることが多かった。面と向かって何かを言ってくる人はいないし、純粋に好奇心からの視線がほとんどなのだけれど、ほとんどが「白くてブロンド」の人たちからなる国で見るワタシ(またはワタシと一緒にいるオット)は彼らの「常識外」なのだ。
イギリスではめったに感じることのなくなった視線だったので、久々に「所変わればだねぇ・・・」なんて色々考えた。

で、Malmo。日曜日でお店はほとんど閉まっていたけれど、現在Malmo祭りの真っ最中。センターのあちこちに屋台がずらーっとならび、おいしいそうな匂いが漂っていた。タイ、フィリピン、中国、アフリカ圏など各国の屋台が立っていて、目移りする。悩んだ挙句、フィリピン料理に決定。名前はすっかり忘れてしまったのだけど、春雨のような麺に、野菜とピリ辛のソースがかかったものをいただく。ボブ男はそれに細い春巻きのようなものが乗ったもの。おいしーい。
その後イタリアンのカフェスタンドでおいしいコーヒーとお菓子を食べて一休みして、帰りがけにまた屋台でワッフルのチョコレートと生クリームがけを食べながら駅へ戻る。
結局Malmoには物食いにきただけだね、なんて思っていたのだが、途中メインの広場で子供向けステージを少し見る。でもスウェーデン語・・・。言葉の壁は厚いよ。
そこでちょっとだけ登場していたピンクの象のキャラクターがTシャツとして売られているのを発見!一目ぼれ。Malmo記念(?)に購入。ミソジ手前の女が着るピンクの象Tシャツ。どう?

コペンハーゲンに戻ってからボブ男が初日に行ったVinstue90というバーへ。駅からは結構な距離があるのだが、ここのビールは昔からの製法で炭酸が入っていないビールを提供してくれる。そのためグラスに一杯くみ上げるのに10分くらいかかる。その名も「Slow Beer」。ワタシはオレンジジュースを注文。オットは辛抱強く待ってアイスクリームのような泡を上にたっぷりのせたスロービアを。おいしいのだ、これが。とてもスムーズで後味もよい。ワタシのオレンジジュースも昔よく飲んでいた「ポンジュース」を髣髴とさせてなつかおいしかった。

夕飯の後にホテルの横のコーヒーバーでホットチョコレート(これも美味)を部屋に持ち帰り、最初の10分で最後の展開まで丸見えのレイ・リオッタ主演の飛行機ハイジャックものスリラーをベッドの上で2人で見る。レイ・リオッタこんな役ばっかりだな。