昨日と今日の2日にわたってボブ男の学校のダンスクラブの生徒の発表会があった。昨日の発表を見た同僚から「良かったよ〜」という評判を聞いて、チケットを購入(一人1ポンド也)、私も行くことになる。
またいつものバスを利用。

シェフィールドの駅に迎えに来てもらって学校へ向かう。
開演は7時からなのに6時ころにはもうダンサーの親やら親戚やら近所の知り合いやらが続々と集まりだす。会場は日本の体育館の4分の1ほどの大きさのホール。客席と舞台に段差も何も無いので、お客さんはかぶりつき状態だ。
7時に開演。13組の発表。でも掛け持ちで踊っている子が多い。その中におそらく仲良し2人組みであろう女の子のペアがいて、一人はひょろっと背が高く棒のような手足、もう一人はかなりむっちり系で背は低め、というものすごくわかりやすい凸凹コンビがいて、「その衣装は一体どこから?」というラメラメの衣装でばらばらに踊っている姿は私のツボをつきまくった。

あとYear7(11歳)のダンスクラブ。みんな同い年なのにこんなに成長って違うものか、というくらいこれまた背丈もサイズもばらばらなグループで、これまたほほえましい。で、踊っていた曲名がなんと「U.G.L.Y」(ブサイク)。おそらく最近若い子たちの間ではやっているダンス系の曲なんだろうけど、歌詞が、
「U.G.L.Y、Ugly!!!!、You are UGLY!!!!」
だ。おおおお。
そうかと思うと、今度Year11(15歳)のグループは映画「Chicago」のテーマで、コスチュームが黒のスリットスカート、大きく胸の開いたトップに網タイツ、ボールハットだ。
客席に座っていた同級生の男の子は興奮しまくり。
すごいなー、若いって。

発表会が終わって、みんな飲み物(ソフトドリンクという名の色のついた砂糖水)片手に中庭に憩っていると、男子生徒がつつつ、と寄ってくる。
「先生、先生、その人先生の奥さん?」
そうだよ、とボブ男が言うと、ぱっと私の方を見て一言
「でも禿げてんだよ!?」

楽しい発表会でした。
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夏のセールがもうすぐ始まるのでそれに向けての準備。
こういう単純作業がそれほど苦にならない性格とイギリス人スタッフと比べると仕事の速さが違う、ということでいつもセール準備要員に抜擢される。聞こえはいいが要は雑用係だ。
作業をする場所はストックルーム。ショップフロアと違ってエアコンは無い。窓もヘルス&セーフティの理由から(何か物が窓から落ちて人に怪我をさせる危険があるということ)開けてはいけないことになっている。が、ここ数日の気温の高さでストックルームの気温&湿気は桁違い。通行人のヘルス&セーフティより従業員のヘルス&セーフティはどうなるんじゃいっ、ということで無理やり開ける。
服装はなるだけ軽装、ランニングに髪はきっちり束ねて団子にしミネラルウォーター持参。エプロンのポケットには赤・黒フェルトペン太さ違いで2本ずつ、はさみ、特製作業台(その辺にあるものを代用)にはセロテープ、札をつけるための業務用キンブルガン、セール札、セールリスト、メモ用紙、ごみ袋、と私は完璧。
今年はセールの規模が大きいということでいつもは私を含め2,3人でする準備を今年は5人が担当。これなら結構早く終わるかと思うが甘かった。
イギリス人はしゃべると手が止まる。そして作業の効率化を図るための上記のような下準備というものをしない。そのため何かの最中にしゃべりだし手が止まり、立ち上がり、また作業に取り掛かろうとするとさっきまで手に持ってたはずのペンが消えていたりする。「あれ、どこに置いたっけ?あれー?」としばらく探してあきらめ、私のところに来て「ちょっとだけかしてね」。そして返ってこない。様子を見て取り返しに行く。気を取り直して再び作業開始。今度は別のスタッフが来て「ちょっとテープかしてね」。そしてまた別のスタッフが遠くで「セールのリストが無くなった、どこ置いたっけ?」
・・・・・・・。
ここまでは良くあること。いままで何度も経験してきた。ぐぐっとこらえる。作業も大分進みひと段落、隣で私と同じ作業をしていた同僚に、「じゃ、ここは手狭になったから済んだものから隣に移そうか」。全部の箱を隣に移そうとする同僚。「・・・・・・。あれ?それセールとそうじゃないのに分けた?」「分けてない」
キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ

休憩時間。
窓辺でぐったりしつつ外を眺める。
たくさんの通行人の中にひときわ目立つTシャツ姿の男性発見。
胸に大きく書いてある文字は・・・「狩人」
それを見たとたん頭の中で『あずさ2号』がかかった。そっちの「狩人」じゃなかったかもしれない。でももうかかったものは止められない。午後からはサウナ状態の中、ペンを盗みにくるスタッフを牽制しつつ「あずさ2号」を脳みそBGMに作業をすることになる。
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昨日は友人家族がマンチェスターから遊びに来てくれて、一日たっぷり遊んだので、今日は休息日。
天気がいいので朝ごはんは裏庭で食べることにする。
金曜日に買った新しいジャムを開けたのだが、犬を連れて庭に出てきた隣人エマが、
「ちょうど私のお母さんが作ったジャムがあるわよ、食べる?」
と言ってくれたので、お言葉に甘えることにする。
これがうまいの〜。
市販のジャムよりずっと砂糖が少なくてちゃんとフルーツの味がする。ああ、幸せ。思わず自分でも作ってみようか、と思う。単純だ。

それからずっと前に買っておいた台所の蛇口アダプターを取り付ける。これをつけると空気が入って水がはねなくなるのと、シャワー方式の2種類の水の出方が選べて、しかも360度くるくる蛇口が回るのでシンク周りのお掃除らくらく☆という優れもの。「ほとんどの蛇口に取り付け可能」と書いてあったので「うちのはそのほとんどに含まれてるのか?」とちょっと不安で、買って帰って挑戦していきなり取り付け失敗、となるとがっかりさが倍増すると思い、ちょっとシンク下の棚に寝かせておいたのだ。今日ならもうそれほどがっかりしなさそうだっ。それっっ。
ところが心配無用、ちゃんとぴったり取り付けられた。わーい、わーい。うれしいので意味もなく水を出したり引っ込めたりシャワーにしてぐるぐる回したりしてみる。ついでに隣のエマにも報告。

午後は昨日から計画していた映画を見に行くことにする。日本映画で「リング」と同じ監督の作品、英語の題名は「Dark Water」だった(日本名は確か「仄暗い水の底から」だったと思う)。3時15分開演で、3時ころ中に入るとなんと2人だけ。はじめは宣伝が入るからぎりぎりで誰か来るかと思いきや、結局誰も来ず映画館の大スクリーンを2人で貸しきり状態。
「これなら途中トイレに立ったらいったん止めてくれるかもねぇ。」などと言いつつ見る。
見終わった感想は・・・・・・・いまいち。
話の流れが強引だし、ホラー映画にありがちな要素が満載過ぎて「ええ!?そんなんあり!?」という感じ。黒木瞳、一人先走りすぎ。行ってはいけない所に行き、やってはいけないことをする。そしてクライマックスのあたりの親子が引き裂かれるシーンになったらとたんに「はいっ、ここが泣き所!!」と言わんばかりの大げさな音楽がものすごい大きさで入る。なんか・・・ねぇ・・・。何か怖いことがもうすぐ起こるというときにしても、この泣きのシーンにしてもいちいちバックで指差し確認的にわかりやすい効果音がかかるので引いてしまう。
ま、ビデオで十分だったけど映画館を貸しきったと思えばこんなもんか、という感じで帰宅。

途中カレーハウスでサモサをつまんで帰ったので、夕飯は軽く具沢山雑煮。外はまだ明るいし暖かかったので庭で食べる。
誰かが見てたら「庭で怪しげな白いゴム状のものをすすってる怪しい夫婦」と思われただろう。いいんだけど。
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