あっという間に土曜日。なんだ、忙しいぞ。
3週間前からまたカレッジで新しいコースが始まった。今回は「解剖生理学とスウェディッシュマッサージ」という科目。この間までやっていたものよりひとつレベルが上がったので、ちょっと本格的。まだ始まって間もないので、それほど難しいところまで行っていないのだが、この先筋肉の名前とか細胞の成り立ちなんてことになっていったら一体今の私のすっかりキャベツ化した脳みそでついていけるのかかなり心配。
しかも英語だ。日本語でだって筋肉の名前などほとんど知りもしないのに、大丈夫なのか?漢字だとなんとなく意味がわかることってあるけれど、英語じゃなぁ。などとブツブツ思ってしまう。

一応このコースを終了すると資格がもらえるらしい。ということでチューターに「プロらしい服装をそろえてください」といわれる。看護婦さんなど医療関係の人たちが着るような白衣だ。
私は生まれてこの方ずーっと文系人間として生きてきたので、まさか白衣などという「理系」を象徴するもの(?)を着るようになるとは思っても見なかった。
先週マンチェスターに行ったときにそういったユニフォーム専門のお店で白いチュニック(お尻位まですっぽり隠れる上着)を購入。鏡に映る自分の白衣姿というのはなかなか感慨深かった。そしてなぜか知らず結構照れくさい。自分の中のもう一人の私が「まー、あなたが白衣なんてねぇ・・・」と言っている感じだ。単なる理系へのコンプレックスか。えへへ。
とりあえず着慣れるまでしばらくかかりそうだ。
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朝から大変天気が良い。昨日の夜に突然計画して、今日はマンチェスターに行くことにする。今回は日帰りで。
土曜日だし車じゃなくて電車にしようということで、Dewsburyの駅に車を停め(一日停めて£2.40也。この街がどれだけ栄えてないかがうかがえる)電車に乗る。電車に乗るととたんに行楽気分が増すから不思議だ。それぞれ持ってきていた本を読みつつ、窓の外の景色をながめつつ・・・などしている間にあっという間にマンチェスターに着いた。
駅からまっすぐ最近完成した広場を突っ切って歩く。この広場、誰かに聞いたのだがデザインしたのは日本人の建築家らしい。へ〜。

とりあえず最初はお約束でボブ男がいつも行く中古レコード(古本も扱ってます)やさんに行く。彼がCDを物色している間私は広重の浮世絵本などを冷やかす。
その後あてもなくぷらぷらしていると「Tampopo」(たんぽぽ。日本や東南アジアの料理を出すチェーン店)発見。ちょうどお昼だし食べておこうか、ということで入る。リーズにあるお店よりもずっと小ぢんまり。ボブ男はタイグリーンカレー、私はラーメンセット(餃子付き)を注文。実はいままで「イギリスのレストランが出す“日本のラーメン”にろくなのはない」と思っていたので過去に一度しかこの国でラーメンを食べたことはなかったのだが、今日の天気のよさと行楽気分が私の寛容度の幅を広げさせたらしい。
ところがこれがなかなか正解だった。チャーシューの代わりにチキンだけれど青梗菜ともやしとわかめ、ねぎがきれいにのってて、自分で注文したにもかかわらず「わあ、本当にラーメンだ」と驚いた。味も麺がだまだまになってる部分はあったけれど良かった。しかしセット部分の餃子玉砕。リーズで食べる餃子はもうちょっとおいしかったんだけどなぁ・・・。

またあてもなくさまよって、途中途中思い付きで入ったお店を物色。
最終目的地はハーベイニコルスとセルフリッジズ。HNでは山本山の玄米茶ティーバッグを買うため、セルフリッジズでは地下でケーキを食べるため、という地味〜な目的。あとはウィンドウショッピングだ。日本のデパートと違って各ブランドごとに店員が常駐して笑顔の奥で目を光らせていないので、結構気軽に商品を手に取れる。ウィンドウショッパーにはやさしいシステム。ただ何か聞きたいときに誰もいない、いても何も知らない、ということも多々。
この手のデパートは客層が違うので「オレンジ星人」(英国つれづれ生活“ご存知でした!?”の「日焼けはステータス」参照)率高し。周りの人に気をとられてエスカレーターから転げ落ちそうになる。あぶない、あぶない。

玄米茶も手に入れ、ついでに「緑茶ドロップ」という聞いたこともないけど一応日本の伝統食品扱いになっている飴とチョコレートファッジを衝動買い。衝動買いするのは食べ物ばかり・・・。
カフェではキャラメル&バナナムースとカプチーノ。あまーい、あまいけどうまーい。そこで働いているフランス人青年とおいしい魚介類が恋しいことで意気投合。同じフロアの魚売り場では少しでも新鮮に見えるように水スプレーをする、という「私はいいが他のお客さんのいる前でそれを言っちゃあ・・・」発言あり。オットと青年がフランス語で会話している間、私はケーキに没頭。あと2個は食べられたな。むふふ。

7時ころ帰宅。
今日は良く歩いてよく食べた。あー、楽しかった。
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金曜日だというのに雨。うー。
これが快晴だったからといって「じゃあ、ちょっと遠出してヨークシャームーアでも見に行くかぁ」などという腰の軽さは持ち合わせてはいないのだが、やっぱりなんだか休みなのに損した気分だ。
先日とうとう「Vice City」(プレステのゲームソフト)も終了。暇つぶしアイテムがひとつ消えてしまった。今年のクリスマスプレゼントはPC版の「SIM」(これもゲームソフト)を買ってね、とオットと大人気ない約束をしたので、それまではDVD再生機としての役目しかなさそうだ。

隣のビリー(猫)が遊びにきた。遊びにというより雨宿りだな。
猫というのはたまにじっと黙って座っているかと思ったら、突然すくっと立ち上がり小走りに2,3歩駆け出した後、また止まって物思いにふけることがある。あの小走りはなんだろう?
何かその瞬間「はっ」と思い当たることがあって駆け出すのだと思うのだが、一体何を思い当たったのか。
「今朝朝ごはん少し残したんだった」
とか
「集会は5時からだった、忘れてた」
とか、そういう感じか。でも数歩走ってまた忘れてしまうというのもなんだかおかしい。
で、雨でヒマなので、どうしてかなぁ・・・としばらく考えてみる。

思い当たることをひとつ発見。

あれはもしかすると過去の思い出したくもない恥ずかしい思い出が何かの拍子に突然頭に浮かび、ああっっといたたまれない気持ちになる、思わず「わーーーっ、あがががっっ」と叫んで小走りしたくなってしまう、アレではなかろうか?
猫も生きていればこっぱずかしい思い出のひとつやふたつありそうなもの。寝ぼけて椅子から落ちたとか、我慢できずにカーペットの上に粗相をしてしまった1歳2ヶ月、とか。
で、いたたまれず小走りしたあと、小走りしてしまった自分自身への照れと「なにやってんだワタシ」という慌てて取り繕おうとする気持ちがあの物思い顔ではないのか。
意外にあたってそうな気がしないでもない。ないか。

人間は(私は?)ヒマだとどんなことでも考える、という好例でしかないかも。とほほ。
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