窓から見える空の色は白くどんよりのボルトンからこんにちは。
それでも気温は15℃程。

さて。

わたしは生き物や動物が好きな方なのですが。
(植物に関しては中年になってからね。あと集合体恐怖の気があるのでサンゴのようなツブツブしている類は別)

これは昔からで、小さい時に近所で飼われていた犬がうっかり脱走しているのを発見して、お家に連れ戻したら、もう一匹の犬が追いかけてきて「おいおい、おれの仲間に何してくれてるのさ」と太ももをガブゥと噛まれた時も(今思うとあれは甘噛み)、びっくりはしましたが特にトラウマになることもなく。

で、イギリスが誇る人間国宝デイビッド・アッテンボロー氏のネイチャー番組も以前は欠かさず観ていたのです。
ところがいつの頃からか、番組中に展開される自然界の弱肉強食の世界が、思った以上に心に堪えるようになり。

他のテレビ番組やニュース映像でもちょっとでも動物が危険にさらされそうとか辛い思いをしそう、という展開になると慌ててリモコンを掴んでチャンネルを変えるようになりました。

なんだろう、これも老化なのかなあ、なんて思っていたのですが。

先日、何かの折に最近は映画をあらすじから大体の結末まで事前に把握してから映画館へ出向く(若い)人が増えた、と言う話を小耳に挟み。
「レジャーとして観る映画に、ハラハラどきどきといった心が揺さぶられるような体験をしたくない」というのが理由なのだそうです。

実際どのくらいの割合でこういう人が存在するのかはわかりませんが、日常生活の中で余計なことに心乱されたくない、というのは若干わたしの「自然動物映像回避」の心理に共通するところもあるような気がします。

かといって、自然界の弱肉強食こそ本当の姿で、柚子湯につかるカピバラとかSNS上でごまんとあるかわいい動物映像が人間の都合のいいようにできているというのもわかっているのです。
でも辛くなる映像は日常的に見たくない、というね。

221002
あなたはシーツに絡まる猫でも見てなさいよ。


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