お昼ごろまでは太陽が出ていたのですが、午後は曇り&雨の北西部からこんばんは。

さて。

今回はイギリスの滞在許可証の話。

わたしの英国滞在の許可は「Indefinite leave to remain (ILR)」というもので、いわゆる永住権です。
イギリスを2年以上継続して離れない限りはこの滞在許可が永久に有効になります。

これを獲得したのはむかーしむかしの2001年。
当時は結婚後にもらえる配偶者ビザの有効期限は1年で、その後書類と一緒に申請をすれば、比較的早く永住権がもらえました。

ビザの内容は紙でパスポートにぺったり糊付けされる昔ながらのもので、このパスポートの有効期限が切れた後も、国外に出る際はこのビザが貼られたパスポートと現在有効のパスポートがあれば再入国の際に問題はありません。

ただ、最近は全て電子化の流れにあり、今はもう紙で発行ではなく生体認証入りのカード(Biometric Residence Permit: BRP)に変わっています。

また、イギリスで働こうという場合、雇用側にはその人のビザステータスを確認する義務があるのですが、何年か前からこのチェックに有効なのはBRPのみとなり、また去年からはこれも変更になり、BRPではなくオンラインでShare Codeなるものの発行を申請しないといけなくなりました。
で、この発行にはBRPが必要、と。
わたしが就職した時は問題なかった古いパスポートに貼ってあるビザは、就労ができる証明としては現在は無効ということになります。

旅行の時にパスポートを2冊携行するという手間があるくらいで特に不便もなかったのと、BRP申請が有料であること、写真付きのカードのため有効期限は10年で、10年ごとにまた悪名高い英国内務省(Home Office)とのやり取りが発生する…というげんなり感で、これまでBRPへの移行はしていませんでした。

が、昨年Home Officeが永住権のBRPへの移行手数料を撤廃します、と発表。
移民情報のデジタル化を促進したいという狙いのようです。
また2025年からこのBRPもなくなり、全てオンラインでビザ情報は管理されるという話になっています(詳細は2024年に発表予定)。

ビザのルールはコロコロ変わるので、そのうち「紙のビザは無効!」などと突然言い出すかもしれず、2025年の混乱の前に移行させておくのが得策かもしれないなあ、と今回重い腰を上げることにしました。

長くなりそうな予感がするので、いったんつづく。

230429

簡潔におねがいね。


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