夏日が続くイギリスからこんばんは。
週末は気温が30度を超えたりしております。

さて。
そんな中、久しぶりのロンドンへ一泊旅でした。

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行きのマンチェスターピカデリー駅は、ちょうど土曜日にOasisのコンサートがあるというので、あちこちにバンドTシャツを着たファンが。
構内の広告もOasisずくめ。

事前に天気予報を見て、絶対暑くなるというので真夏用の服を選び、サンダルを仕込み、扇子とサングラスをバッグに忍ばせましたが、自分で自分に感謝したよね。
その代わりと言ってはなんですが、スマホの充電器とヘアブラシを忘れました。
うっかり、うっかり。

今回の目的は、参院選の期日前投票と大英博物館の歌川広重展です。(もちろん散髪付き)

前回あれだけ奔走してお金もかけたのに、郵便投票が間に合わないという憂き目にあったので、今回こそ!という強い意志です。



大使館での投票は2回目。
建物の中に入った瞬間から良い意味で日本の(クソ)丁寧ワンダーワールドにアワワワ…となりました。

まず、荷物検査を受けて、正面の短い階段を登ると、上がりきったところに職員が待機。

そこでまず、身分証明書と在外選挙人証を確認されます。
そこから、

「投票の前にこちらで書類の記入をお願いします」

と正面右手の受付へ案内され、そこには別の係員が待機しています。
スルスルと空いているテーブルへ誘導されると、早口で、

「投票用紙請求書にご記入いただきます。まず、封筒の宛先は選挙人証にありますこちらの住所をこちらの欄に、それから…」

すべて書き終えた辺りで、雰囲気を察した係員が、間髪入れずつつつと寄ってきて、今度は正面左手の投票所へご案内。
最初に案内してくれた職員さんの横を通過するときは、勢いで言葉になってない言葉を2人でモゴモゴ言いながらお辞儀をしあい、投票所の中で待ち受ける次の係員のもとへ。

そこで、再度本人確認と先程書いた請求書に間違いがないか確認後、投票用紙を渡され投票方法を細かく説明されます(早口すぎてだんだん上の空になるわたし ← 集中力)

投票ブースで記入後、今度はまた別の係員が待つ別のテーブルへ。

先程の係員と

「記入後はジュリョウ係の所へお持ちください」
「ジュリョウ?」
「はい、あちらのテーブルです」
「あ、はい…」

というやり取りがあったのですが、ここへ来て「ジュリョウ」が「受領」ということに、机の上の案内板を見て気が付きます。
あー、なるほど。

で、今度は受領係の方が再度封筒といつの間にか隣のテーブルから届いている請求書の宛先、名前、選挙人証の番号を指差し確認し、それを隣の係員が証人として(?)署名、投票用紙の入った封筒を机の上に置いてある金庫のような箱に入れて、

「これで投票の完了です。お疲れ様でした。お帰りはこの奥からお願いいたします」

また案内されるままに、仕切りの向こう側を通って、来た道を戻ります。

そしてまた、最初の係員と

「あっ、ありがとうご@&#+_:;*…」
「ああ、ありがとうご&-+@#£*'$…」

頭をぴょこぴょこさせながらゴニョり合い、大使館を後にしました。

一体、係員が何人いるんだってくらいの怒涛の係員ウェーブで、外に出た時、今のは何だったんだろうとキツネにつままれたような気分に。

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落ち着くために、向かいのグリーンパークでしばらくぼんやりします。

あんな感じで案内されたら、勢いでわけのわからない書類にサインしかねないわ。
特殊詐欺に騙される年寄りの気持ちがちょっとわかったのでした。


← 日本語処理能力が鈍っています。