タグ:検定試験

きりっと冷えたものの天気は良かった北西部からこんばんは。
朝は外が霜で真っ白でした。

さて。

今日は午後休みをもらい、シティセンターへ出かけました。
もうちょっと早めに出て街ブラをしようと思っていたのに、家を出るのに手間取り、そんなにぶらつく時間もなく。

とりあえず、

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シナモンパンとコーヒーで腹ごしらえをして、

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ピアノの試験会場であるHalle St Peter'sへ。

今日はついにGrade 1の試験日でした。



課題曲3曲はここ数か月繰り返し弾きすぎてもう正直飽きてきていたので、今日で弾き納めにするぜ?という心意気です。

この会場はマンチェスターを拠点とするThe Halle 管弦楽団がリハーサルに使用している場所なので、

「ピアノもすごくいいものだし、完璧な場所で試験が受けられるよ!」

以前、試験日の都合でいつものボルトンの会場ではなくここに変更になった、というニュースを伝えながら先生はとてもうれしそうでした。
そこにメリットを見出せるほどの実力がない超初心者としては、「…あ、はあ」という感じだったのですが。

横の練習室で少しだけピアノに触った後、受付の青年に案内され、

「準備はいい?」
「正直分かりません!突然部屋からすすり泣く声が聞こえてきたら助けに来てください」
「あはは!大丈夫だから!楽しんでおいで」

そして、部屋の扉(観音開き)を開けられたら、音響が整えられた広い部屋の真ん中にスタインウェイのグランドピアノが置いてあり息をのみました。

いかにも試験官然とした白髪、赤いチェックのツイードジャケット、胸にブローチの女性がしゃんと脇に座っており、厳かな感じで試験開始です。
試験内容は課題曲以外にもスケールやサイトリーディング(読譜)、試験官の弾く曲に合わせて手を叩いたり、ハミングしたりと色々ありますが、正味15分もかかりません。
数か月分の練習がこの15分弱に集約されると思うとなかなか厳しい気もします。

途中つっかえたりもしましたが、なんとか全て終わらせ試験終了。
先生もついてきてくれていたので、さあ打ち上げだ、と帰りにコーヒーとケーキをご馳走して帰りました。
結果は数週間後だそうです。


← 泣かずにすみました。
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午後から雲は出たものの穏やかだった北西部からこんばんは。
昨日は1日中大荒れでしたのでね。
運転は水たまりの中を滑走するという感じでした。

さて。

前回の話の続きと言えば続き。

レッスンを始めたのは7月後半からだったのですが、幼稚園時代と違って家にピアノもあり、ある意味時間さえ取れれば練習はいくらでもできるので、自分の指の動かなさに呆れつつも楽しく課題をこなしていたところ、先生から

「練習するなら目標があった方がいいと思うし、グレード試験を受けるのはどう?」

提案がありました。
ABRSM(Associated Board of the Royal Schools of Music)という検定協会がイギリスにはあるそうで、そこが定期的に試験を行うらしく、音楽を嗜む人には良く知られた検定試験のようです。

いや、そもそもわたしの最終目標は「老後の嗜み」なので、楽しければそれでいいんですよ、という気持ちもあったのですが、なんとなく短期の目標を立てて自分を追い込むのもそれはそれでありかなーなんてつい思ってしまい(昭和思考)、検定の中身のこともよく分からないままに承諾してしまいました。

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まずは基礎の基礎、Grade1からですよ(グレードは1〜8まで)。
もう見るからに幼少期から数々の英才教育を受けてそうな(恐らく)中国人の男の子が表紙。

「これは、一度でもミスタッチしたら演奏終了、不合格退場みたいな?」
「違います」
「合否判定は『合格』『不合格』のみ?」
「違います、スコア制です」
「課題曲3曲はどれも合格点以上をたたき出さないと落ちたり?」
「総合点なので違います」

どうも、わたしはこういう合否を出すものに関しては白か黒、ミスタッチをして試験会場を泣きながら走り去るヒロインに、物陰から見ていたライバルが

「将来、大きなコンサートホールで大勢を前にソロ演奏をするつもりの人がそんな甘ちゃんでやっていけるのかしら?生き残るのは鋼のメンタルを持つ者のみよ!おーっほっほっほ!」

みたいな昭和スポ根世界を想像してしまいがち。
現実はもっと優しいようです。


← がんばろうっと。
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